2010年8月31日火曜日

ストラスブール歴代市長のインタビュー



住んでいたときは、寒い寒いと文句を言っていた私だが、
10年過ごして離れてみると、ストラスブール市の素晴らしさが良く分かる。
ストラスブールはドイツとの国境に近い東フランスの地方都市。
文化と自然、都会の良さと田舎生活のよさがほどよく共存している。
思い出せば思い出すほど、
ストラスブール市の市民としての生活は豊かだった。

じゃ、どのように豊かだったかを書きたいと思い、
でも多分それだけでは一冊の本にはなりにくいと判断して、
同市の公共交通政策を中心とした街づくりの本を準備している。
今もストラスブール市にいる佳代子さんが執筆パートナーだ。
多くの人からお話を伺う予定で、歴代ストラスブール市長の
お二人からも、インタビューOKのお返事をいただいている。
ストラスブール市で15年トラム局長を務めた方には
すでに非常に興味深いお話をインタビューで伺った。
ストラスブールはコンパクト・シティとしてほとんど
完成に近い形で都市機能が整っているが、
現職の市長には是非、今後のストラスブール市がさらにめざす
「街のあり方」についてお聞きしたいと願っている。

写真は、ストラスブール市大聖堂、夏のライトアップショー
毎晩夜の10時からクラシック音楽とレーザーのライトショーが
大聖堂の彫刻の素晴らしさを浮かび上がらせる

夏の終わり・バカンスも




気温は高くても、暦ではそろそろ夏も終わりに近づいている。
フランスの夜のメインニュース、8時の国営2チャンネルを見ていると
バカンスからパリに帰って来る家族を追ったルポがあった。

車から、自転車も含む、引越し道具のような荷物一式を降ろして、
空き巣に入られていないかそろそろと家の中に入り、
無事を確かめてほっとしたら、洗濯機のフル回転。
取材対象の家族の子供は、金魚までバカンス先に連れて行っていた。

又、昨夏洪水被害にあった、南フランスのキャンピング場は、
今年は客が来ないかと思ったら、フランス人お得意の「連帯」の心意気で、
「困ってる時だからこそ、客として元気付けに行かなければ」。
常連客が来てくれたので、今年も例年通りのビジネス。
しかも、毎年同じキャンプ場に出かける家族も多いので、
1ヶ月の間のバカンス期間の、お隣さんとの出会いも付き合いも大切で、
事実、それを楽しみにしている子供たちも多い。
そんな一ヶ月を扱った楽しい映画も毎年ヒットする。
ああ、バカンス、この国民的共有イベント。

ふりかえって、フランスと少なくとも同じくらい豊かなはずの日本では、
バカンスで報じられるのは、高速道路の渋滞状況と、
空港から海外へ飛び立った人数。
何故、日本にはグルメ食べ歩きのほかの、
楽しい休暇風景がニュースで紹介されないのだろう・・・
地方のイベントや美術館情報など。 日本にも素晴らしい夏祭りが
山ほどあって、特集番組までBSでは組まれているが、
もっと文化一般、音楽、芸術関係のニュースを5分でもいいから毎日、
最後に(そう。スポーツのあとに)紹介するニュース番組があってもいいと思う。


写真・フランス・ストラスブール市の夏祭りの終焉・
街の中心街で開催された花火ロックコンサート